TTコースも今年で38回を迎え、6700名以上の皆さまにご参加いただきました。厚く御礼申し上げます。
昨年「第6回TTアワード経営発表大会」を開催させていただき、全国から多くの皆さまにご参加いただきました。重ねて御礼申し上げます。アワード受賞企業様にもそれぞれに逆境があり、その逆境を乗り越えてこられた経験からくる発表から、多くの学びや気づき、そして企業革新に向けての大きな勇気をいただきました。
第7回TTアワード経営発表大会でも、TT修了後も継続して学び、着実に成果を挙げておられる企業様に、どのように学び続け、どのような逆境を乗り越えて「今」に至るのか、これまでの努力、経営手法、今後の展望やビジョンなど、プレゼンテーション・質疑応答していただきます。
審査委員の方々には、客観的な視点から企業経営において素晴らしい点をコメントしていただきます。参加者同士が近況を発表し合う時間も設けていきます。楽しく学び合い、人と企業の成功づくりに邁進していきましょう。
創業当初は、納品代行業、一般貨物運送業として事業をされていました。そこから経営の勉強を進められ、16TTコース受講後に07年業績アップ、08年に業績アップ上級コースを受講され、それから毎年業績アップ上級を受講され、16年から8年間業績アップ上級コースのアドバイザーをご担当いただいています。コア・コンピタンス経営を追求する中で、事業を「畜産物流」に絞り込まれ、畜産業界のお客様のお困り事の解決を徹底されています。日創研を学び始めた当初は経常利益率が1.6%だったものが、事業を絞り込み、お客様のお困りごとを徹底的に解決されることで経常利益率が11.3%にまで増加されています。学ぶだけでなく、学びを実践して結果を出されている素晴らしい企業事例でした。
前職のネットアーツ様にパートとして入社後、働きぶりが認められ正社員に登用され、その後、経営幹部として抜擢されます。SA~PSVを受講され、人財育成に行き詰まりを感じ、26TTコースを受講されます。このTTコースの8か月間でとことんご自身と向き合われます。そこから「社員さんと一緒に学び仕事を通して自己成長できる組織を創ろう︕」と決意されます。その後、放課後等デイサービスという仕事と出会い、これが自身の使命だと気づき事業をスタートされます。しかし、業績は伸びていくのですが、人間関係のトラブルが絶えず、人財育成の必要性を痛感されます。その後も順調にはいかず、幹部の一斉退職を経験され、幹部から日創研の研修をストップするように進言されますが、信念をもって人財育成を続けられます。その結果、文科省や厚労省などの厚い壁を突破して、学校との連携をされています。また契約者も2倍に増加し、経常利益も3%⇒8%に向上しています。今後も学び続け、自律した組織へと成長していくという決意溢れる発表でした。
TTを通して「どういう人生を送りたいのか」を自問自答されます。そこから「企業経営を通してお客様に喜びと感動を与えたい、社員・お取引様が喜ぶ笑顔が見たい」という想いを今でも持ち続けているからこそ、東洋の基礎があるとお話しされました。東日本大震災までは、中村様一人で学びを続けておられましたが、震災の被害から復興するには、自分一人の力では限界があると感じられ、ここから社員さんと一緒に学ぶことを決意されます。可能思考セミナーを継続的にご派遣いただくことと同時に、社長幹部塾や社内研修を徹底することで経営理念を浸透されています。理念が浸透することで「絆」という強みができ、ここから日本一の2業態「東洋ルース」と「クレーンゲームのテーマパーク」を創り上げられています。100年企業100億企業を目指し、新たなビジョン「感動体験と笑顔を創造する世界一の笑社」と設定され、更にチャレンジをされるという素晴らしい発表でした。
横手会長は、8TTを受講後、業績アップなどを学ばれ、「本当の顧客満足とは何か」を自問自答されます。そこから焼き立てパンで地域のお客様に喜んでもらうことに原点回帰されます。当時はパン屋と宅配ピザの2つの事業をされていましたが、焼き立てパン事業を絞り込まれます。そして、「ちょっと贅沢ちょっとおしゃれな食文化提供業」という独自の事業領域を確立されます。その後、2008年M&Aの話が浮上し、後継問題に横手会長は悩まれます。その際に、大橋様にM&Aについて相談をすると大橋様が「自分がやるから、その話をすべて断って︕」と後継を決意されます。それから大橋様は、店頭に率先してたち、更に積極的に幹部社員さんとも一緒に学びを継続されていきます。今では、毎日パンを買いに来られるお客様がいらっしゃるほどの顧客満足を実現されています。
「自社のコアバリューを商品力とし、この商品力も自社独自の5大商品として、①安全安心②おいしさ③たのしさ④超焼きたて⑤あふれる笑顔と笑声、と定義されています。 5TTコースを受講されてから30年、学びを継続し、中でも業績アップ6か月コース、そして業績アップ上級コースのコアコンピタンス経営を追求してこられました。 コロナ禍にはいり、既存の店舗が大きな打撃を受けるなか、これまで取り組んでこなかった、通販や催事への出店など新しいことにチャレンジしてこられ、今ではコロナ以前に比べて120%の売上を上げておられます。
先代社長が急逝され、23歳の若さで後継されました。その後、大きな経営危機を迎えられた時にご自身の経営に対する甘さを痛感されました。19TTを受講され、人財育成の大切さを再認識され、それ以降日創研の研修も体系的、計画的に導入いただいています。特に大事にされているのが「だれと」「なにを」「どこで」学ぶのかということでした。 そして年1回は研修報告発表会を開催され、学びの振り返りと共有にも力をいれておられます。
34TTコースを受講された際、その学びや取り組みを自社に落とし込まれています。文献や10分プレゼンについてもご自身だけでなく、社員さんと一緒に楽しみながら取り組むことで、共に学ばれています。TT受講後は理念の再構築と浸透に力を入れ、特に創業の精神が明確になったことにより未来が見え、全ての事がつながってきたということでした。 またGrowthCollegeを活用して創業の精神や理念について社長の動画を配信されたり理念と経営の共に学ぶ会や13の徳目朝礼はもちろん、理念アワードや社内報など様々なことに取組まれています。そして理念も浸透を進めることで、機能的になりビジネスにもつながっておられます。
創業の想いである「お客様の家を代々守り続けるホームドクターになる」を営業やアフターフォローなどすべてにおいて一貫して取り組まれています。そして、その想いが具体的な取り組みに反映され紹介受注率10年連続40%以上という素晴らしい成果を創られています。また、この想いを創業者の阿部様から三品様へとしっかりと継承されております。特に技術だけでなく、根底にある理念教育、価値観教育のために環境整備である5S活動を徹底して取り組まれています。
「商品価値創造力」というコアバリューを構築。この根底にあるのは、TTコース受講を通して明確にされた、清水氏の「人を支える生き方がしたい」という経営者としての生き方。「人を育み、街を潤す」という経営理念につながっている。今後も自社だけでなく、業界の地位向上を目指している。
「理念を明確にすることで、今まで以上に自社の商品やサービスが好きになりました。これは社員さんも同じです」と高橋氏は語る。理念が浸透するからこそ、社員も今まで以上に自社の商品・サービスが好きになり、お客様に伝えていける。理念浸透が社員成長を促進している。「あなたのおもいを未来へ紡ぐ。額縁のタカハシ」という理念を掲げ、創業100周年を迎える6年後の2028年に「日本の心と技術を額縁に載せて世界にチャレンジ」というビジョンに向かってチャレンジを続けている。
3代目となる嶋村氏は、現在を第2創業と定め、幹部の育成と共に新たなチャレンジをしている。幹部とともに自社の経営について語ることで、人財育成と共に業績向上にもつなげている。コロナ前の決算では5.7%あった利益率がコロナ禍になり一時減少した。しかし、その後すぐに幹部が一丸となって戦略を策定しなおし、昨年は12.0%と業績を向上させている。
売りっぱなしのリフォーム業界に疑問をもちながら、自身の理想とする営業を求めて、お客様や社員、そして協力業者に真摯に向き合ってきた前田氏。お客様にどうやったら喜んでいただけるかということを軸に、学ぶ環境、働きやすい環境を創っている。一度の出会いを一生の出会いにという想いで、リフォーム業から地域密着住宅ワンストップサービス業にチャレンジ。YouTube動画やSNSなどを導入して、DXにも取り組んでいる。さらに、社会課題の解決に向けてもチャレンジしている。
2014年、世界初のNCルータ“プラネット・ブルー”の開発に成功。作業環境を改善し、弱い立場にいる労働者の健康を守ることにも大きく貢献。また、ハード面だけでなくIT化やAI化、IoTやインダストリー4.0などソフト面における顧客満足も進めている。製品創造力をコアバリューとし、日々コア・コンピタンス経営を実践し、革新し続けている。
経営理念を深めることで、「わが社の社員は宝であり、日本のインフラを支える国の宝である」と、社員さんに対する思いが更に深まり、自社の存在意義を益々明確にしている。創業の精神から一貫する会社方針は「お客様第一主義」。信頼ある商品、「環境整備」された商品を安心安全に提供し、理念教育・理念経営を実践している。
社内で日創研の研修を体系的に取り入れた人材育成(OFFJTとOJT)の仕組みを構築。人材育成による好影響は顕著に出ており、毎日24時まで働いていた3年前と比べ、現在では全員18時に終業、残業時間は0分。利益は2.5倍に上がっている。今後はグローバル化を目指し、海外の優秀な人材も採用していく予定となっている。
古紙を再生紙へ変える「KAMIDECO」ブランドを現在「PELP」へとリブランディングし、地域創造ファンドにも採択されている。循環型社会を目指して、社会課題解決型の経営に取り組んでいる。10億円の売上の内、約1割が新事業となり、製紙業界が縮小する中で売上を伸ばし、中小企業ができる新ビジネスモデルの見本となっている。
美容院として、最高の技術とホスピタリティ溢れる最高のおもてなしを提供している。地域密着型で店舗展開をしているからこそ、土日には家族連れでの来店も多い。社内の取組みでは、美容師としてのトレーニングは勿論のこと、お客様が求めていることを的確にキャッチするためのコミュニケーションスキルアップにも取り組んでいる。
有明産業株式会社様は2014年からコアコンピタンス経営について学び続けていらっしゃいます。何よりこの企業様の素晴らしい点はビジョンが大きいことです。
コアコンピタンスとは「他社には絶対に真似できない競争優位の源泉」です。プロフィット(自社の利益)とベネフィット(お客様の利益)をバランス良く見ながら、如何にしてベネフィット:お客様の利益を高めていけるかを考え、樽という「モノ」を売るのではなく、樽を通した味わいという「価値」を売ることが大切だという、コアコンピタンス経営を実現されています。何よりも業績向上という結果をつくっています。
社会福祉法人千成会様は、前田理事長の経営理念、そして創業の精神、その志に共感し、理念の伝道者として現場で働く社員さんに浸透させていく八城施設長のお二人がいるからこそ、経営理念が浸透しているのだと思います。理念は飾り物ではありません。自分の一念を懸けて創るのが理念です。経営者が実践をするからこそ、浸透し、戦略につながっていきます。そして、普段の業務や仕事で実践することが、どれだけ大切なのかということを実感できる取り組みをされています。
コンフォール株式会社様は、「選択」と「集中」を行い、売上の82%を占めていた下請けの仕事をやめて、片方先生(新ビジネスモデル実践セミナー 講師)の「経営環境の変化に迅速に対応することが必須」という教えを忠実に守り、誠実に実践をされています。コンセプトを転換し、価格競争からの脱却する為に、盤石な基盤づくり・専門性・独自性の確立を目指して、新しいビジネスモデルを構築されています。
株式会社玉寿司様は、逆境に出会われたとき、中野里社長は、会長の捨石と守石という話を思い出し、本当に大事なものは何なのか、という原点に戻り、自分が会社を守るんだという決意をすることで、リーマンショック・東日本大震災という大きな逆境を乗り越えられました。社員さんを大切にする、あきらめないという言葉にすると平易なものになりますが、それを実践しやり抜かれるところに中野里社長の信念を感じるお話でした。
受賞企業への副賞 | 各部門優秀賞
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参加費 | 無料 |
会場 | メイン会場:大阪、サテライト会場:東京・福岡・名古屋・札幌、オンライン |