No.17 シリコンバレー視察3日目
起業家精神養成スクール「シリコンバレー視察」の3日目の報告です。
本日は、4企業の視察です。まずはPEGASUS TECH VENTURES(ペガサス テック ベンチャーズ)
ここでは、昨年も講演いただいたアニス・ウッザマン氏から今回も講演を頂きました。
2企業目はCisco Systems,Inc.(シスコシステムズ)、3企業目はGAP Inc.(ギャップ)、4企業目はGoogle LLC(グーグル)です。
アニス・ウッザマン氏は、
シリコンバレーに本社を置くグローバルなベンチャーキャピタル ペガサス テックベンチャーズのCEOです。
東京工業大学を卒業され、オクラホマ州立大学大学院、首都大学東京でコンピュータ工学の博士号を取得の後、
IBMに就職し、最初はエンジニアとして仕事をしていたのですが、上司に経営分野の方が向いていると言われて異動し、
最終的にはM&A部門の副社長に20代でなった経歴の持ち主です。
日本語で話して下さった上、内容がとても面白く、聴いている皆さんもどんどん引き込まれて行きました。
支援しているスタートアップ企業が創り出す未来の話は、本当にワクワクしました。
2企業目のシスコシステムズは、世界最大のコンピュータネットワーク機器開発会社です。
インターネット関連業界で最も成功している会社のひとつです。
創業初期は企業向けルーティング装置のみでしたが、近年はルータ、スイッチをはじめ、セキュリティ、ワイヤレスLAN、
光伝送路装置、ビデオ会議端末や音声システム、X86サーバ等の様々な装置を販売、そのほとんどの製品分野で
全世界の約50%以上のシェアを占めています。
特に中核製品のルータ(約60%)、スイッチ(約70%)は圧倒的な市場支配力を持っており、
ルータ、スイッチ、セキュリティ、ワイヤレスLAN、Web会議アプリケーション、ビデオ会議端末、
IP電話は世界のトップブランドとなっています。
世界100か国、480オフィス、73,000人の社員さんに関する取り組みについても話して頂きました。
3企業目は、ギャップです。
ここでは、データサイエンティストの方にお話しを頂きました。
どの様にデータを収集しどの様に活用しているか。また、顧客パーソナライズに関するお話しもして下さいました。
更に強く印象に残ったのは、時間の使い方の質問に対する回答でした。
4企業目、グーグルです。本社見学のツアーでした。
最近は、アポイントや見学ツアーもそのほとんど断られることが多いようで、「今回はとてもラッキーですよ!」と
現地ガイドさんから言われました。
10人ぐらいのグループに分かれて、それぞれアテンドの社員さんが付いてくださって案内してくれました。
私のグループについてくれた社員さんは、日本生まれの中国人のケンブリッジ大学の博士号を持つ
とても気さくなAI(人工知能)の若手研究者の方でした。
この方を一時間拘束すると… いったい、いくらのコストだろうか、やっぱり時間が一番貴重なんだ…
と考えながら見学していました。
今日の学びのポイントです。
・IBMが色々な分野で今でも先行している理由は、ベンチャー企業とパートナーシップを組んでいるから
・スタートアップ(創業)するためには、アイディアを発想したら自分に出来ない事は、
周りの人に自ら働きかけて出来る人に協力を得ること、人とのつながりが重要
・「あったら良い」を本気で考えて「夢」の実現に具体的に取り組んでいる
・とにかくスピード、時代はどんどん変化している
・時間の使い方、20%はリーダーシップに使う。20%は他のビジネスリーダーとの関わりに使う。
40%は部下との時間、コーチングに使う。残りの10%を自分の為に使う
・時間が一番貴重な資源、とにかくスピード
・グーグル創業者ラリーペイジの5カ条(バスの中での田舞さんの講義より)
1.人任せにしない(物事が迅速に進むように自分でできることは自分でやる)。
2.付加価値をつけられるなか邪魔をしない。その仕事に取り組んでいる人々同士が話し合うようにさせ、自分は別の事をする。
3.官僚的にならない。
4.年齢よりもアイディアが大事(年下だからといって尊敬に値しないとは限らない)
5.何か取り組んでいる人にダメだと言ってやめさせてはいけない。ダメだと言うならより良い方法を見つける手伝いをするべきだ。
明日は、シリコンバレーからサンフランシスコに移動です。明日も楽しみです。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。