No.16 シリコンバレー視察2日目
本日は、スタンフォード大学に行き散策と刺激的な3つの講演、
そして、シリコンバレー発祥の地と言われるヒューレットパッカード社のガレージ見学でした。
講演者
①スタンフォード大学アジア太平洋研究所 リサーチアソシエート 櫛田 健児氏
②日創研グループ代表 田舞徳太郎
③パネスディスカッション髙橋明希様、能勢善男様、田舞
櫛田先生は、シリコンバレーが先導する世界の変化にどの様に立ち向かうのか?
特に「ディスラプト」と「ペインポイント」の話は圧巻でした。聴いている皆さんが引き込まれました。
そして田舞さんの講演は、「デコンストラクション(脱構築・解体)」の事例研究から
日本企業が変化していく事の必要性を強く訴える内容でした。
パネルディスカッションでは、起業家の先輩である髙橋明希さんがシリコンバレーでの起業されて感じていること、
能勢善男さんがスタンフォード大学へ留学されて今、感じている「生の声」をお話頂きました。
学びのポイント
・中小企業経営をベンチャー経営へ「スケールする」発想が必要
・価値を与えるところに情報が集まる
・日本はディスラプション(創造的破壊)を起こしてきた
・70年代、80年代、日本は世界のディスラプターだった
・90年代以降は、シリコンバレーが世界のディスラプターとなった
・日本の強さが今のシリコンバレーを叩き上げた(日本に対抗することで今のようになった)
・アップル、アマゾン、テスラのイノベーションの歴史
・テスラの本質→地球がこのままじゃあもたないから変革を加速させる起爆剤
・米国における業界の激変ぶり
・アマゾンにより各種業界の10000店舗が閉鎖に追い込まれている
こうした現状がいずれ日本にもやって来る!
・イノベーションのトライアングルは、技術革新、心理的変化、構造変化
・ビジネスモデルの革新、ビジネスリテラシーの高い人財を目指せ!
・ビジョンを明確に持ち、自ら価値を与える人になれ!
ペインポイントとは、顧客が「お金を払ってでも解決したいポイント」のことを言います。
「ペイン」は痛みのことで、その痛みを取り除くためにお金を払うというわけです。
あれば便利ということではなく、顧客の深刻な困りごと、切実な悩み、即ち痛みを伴った「ペイン」を解決できて、
今までに同様の物がなければ、それは新規事業になるし、マーケティングを考える上でも、
「ペイン」を持っている人に訴求すれば市場に受け入れられ、ヘビーユーザーが出現しロングヒットへ繋がることになります。
逆に、どのように優れた新規事業でも、「ペイン」を解決できなければ市場には認められないし受け入れられない。
お金を出してでも解決したい「ペイン」があってこそ、新規事業のアイディアの種となるのです。
ディスラプションとは、直訳すれば「破壊」意味合いとしては、「創造的破壊」のことで
インターネットやスマホに代表されるテクノロジーの出現により、様々な業界においてよりユーザーメリットの高い
サービスが生み出され、既存のプレイヤーたちを脅かしている。
これは”Disruptive Innovation”と呼ばれ、日本語では「破壊的イノベーション」と訳されます。
とにかく時代は凄いスピードで変化しています。
「変わらなければ」「行動しなければ!」と痛感した日でした。
発想の転換が必要です。
外部環境の変化にもっと敏感になる必要があります。安穏とはしていられません。
気づいた時では遅すぎます!だからこそ、自ら進んで変わることが大切です。
本日も刺激の強い1日でした。